近年では、インプラント治療を行っている歯科医院が増えてきています。数ある歯科医院の中から、「どうやって選べばよいのかわからない…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インプラント治療を受ける上で、歯科選びは非常に重要です。ここでは、インプラントの歯科選びにおいて、患者様側がどのような点に注目して選べばよいのかを詳しく解説していきます。
中には無料でカウンセリングを受けられる医院もあります。(検査費が別途かかるケースもあります)実際にカウンセリングを受け、歯科医師と話をしてみましょう。
その医師のインプラント治療に関する説明に対し、患者様ご自身が納得できるかどうか、インプラント以外の説明についても詳しく説明してくれるかどうか…といった点に注目してみてください。そこで納得できなければ、セカンドオピニオンとして他の歯科医院を訪ねてみるのもよいでしょう。
また、インプラント治療にかかる期間は決して短いものではありません。インプラントの治療が終わった後もメンテナンスに通うこととなりますから、その医師やスタッフと長く付き合っていけるかどうかを検討する上でも、実際にカウンセリングを受けてみることは非常に重要と言えるでしょう。
インプラント治療では、顎の骨にインプラントを埋入する外科的手術を行います。手術の際に細菌感染を引き起こしてしまうと、インプラント周囲炎やインプラントの脱落など、術後のトラブルの発生につながってしまいます。
医療機関における衛生管理の徹底・清潔感は最低限の条件と言えますが、インプラント治療を検討する際には、「インプラント専用の手術室を完備している」「手術着や手袋にはディスポーザブル(使い捨て)製品を導入している」など、その歯科医院が具体的にどのような形で感染予防・対策を行っているのかを必ず確認しておきましょう。
その歯科医院の医師の経験も、インプラントの歯科選びの参考材料となります。この場合、症例数だけではなく、過去にどのような症例を扱ったことがあるのかという点にも注目すべきです。
過去に自分と似た症例を扱ったことのある医師であれば、その患者様の予後・現在の状況について詳しく教えてもらうこともでき、具体的な治療プランをイメージしやすくなるでしょう。
また、資格だけでその歯科医師の腕を判断することは難しいですが、信頼できる学会の専門医・指導資格を持っているかどうかという点は歯科選びの参考基準となりますので、確認しておくとよいでしょう。
インプラントは顎の骨に埋め込むものですから、安全性は絶対でなければなりません。しかし、その他にチェックしておきたいのが、その医院がどのメーカーの製品を使用しているのかという点です。
一言でインプラントといっても、世界中には100以上、日本国内では30以上ものインプラントメーカーがあり、歯科医院によっても扱っているメーカーは様々です。
シェア率・信頼性の高い大手メーカーのインプラントであれば、いつか消えてしまい保証を受けられなくなるといった心配はありませんが、中にはあまり普及していないインプラントメーカーを扱う歯科医院もあります。その場合、治療後のメンテナンスやアフターケア、保証については、治療を受ける前にしっかりと詳細を確認しておきましょう。
安全にインプラント手術を行うためには、患者様の精神的なケアのサポートも重要な要素です。インプラント手術に対し、恐怖心や不安を抱かれる方は多いものですが、過度の緊張状態は全身状態にも影響し、インプラント治療の安全性にも関わります。
静脈内鎮静法は鎮静作用のある薬剤を投与し、ウトウトと眠っているようなリラックスした精神状態を作り出す麻酔法です。
「インプラント治療を受けたいけれど手術が怖い、抵抗がある」という方は、静脈内鎮静法を取り入れたインプラント治療を受けられる歯科医院を選ぶことをおすすめします。