FLOW治療の流れ・期間

インプラント治療の進め方

「インプラントにしたい」と受診されても、すぐに治療を開始することはできません。患者様のお口の中や全身の状態を把握し、患者様と相談しながら治療を進める必要があるためです。当院では、患者様やご家族様に納得していただいてから、以下のような流れで治療を進めていきます。

患者様の現在抱えている症状やお口の悩み、治療に対する不安・疑問などをお聞きします。また、歯科用CTなどを用いた検査結果をもとに治療計画を立案し、現在患者様のお口がどのような状態なのか、今後どのように治療を進めていくかを、わかりやすく丁寧にご説明します。

インプラント治療を行う前に、虫歯や歯周病などの治療や、歯のクリーニング、歯磨き指導により、口腔内の環境を整えておきます。

インプラント体（人工歯根）を埋め入れる一次手術を行います。インプラントに用いられるチタンには、骨と結合する性質があります。一次手術が終了した後は、約2～6ヶ月の治癒期間（安静期間）を置き、インプラントが骨結合するのを待ちます。

骨がインプラントと結合して安定したら、インプラントを埋入した部位を再び切開し、露出させて連結部となるアバットメントを装着します。二次手術は1次手術とは異なり、短時間で終了します。

二次手術による傷口が回復したら、人工歯となる上部構造（被せ物）を作成します。作成期間は1週間～10日ほどです。

インプラントの部位に完成した上部構造を装着したら、インプラント治療は終了となります。自分の歯のような噛み心地と美しさを手に入れることができます。

インプラント治療後のケアを怠ると、細菌感染を招く可能性があります。インプラント周囲炎を発症すると、インプラントの脱落を招く場合もあります。トラブルを防いでインプラントの良好な状態を長く維持できるよう、治療後は定期的な歯科医院でのメンテナンスを継続していきます。

重度の歯周病や先天性疾患、事故などにより、インプラントを埋入するだけの骨が足りていない方は、インプラントの一次手術に入る前に、骨造成手術を行わなければならない場合もあります。
※骨造成手術については「骨造成（骨量不足の方のインプラント治療）」のページをご覧ください。

インプラントの治療期間は個人差があります。上顎と下顎でも、治療にかかる期間は違ってきます。こちらの治療期間はあくまでも目安であり、実際にかかる治療期間は事前検査により詳しく調べる必要があります。